[読書メモ] 想いの単位ってなんだ? 人間の絆 モーム
パリ滞在は途中だれたが、一人の女性が自殺したところからドラスティックに変わった。
ミルドレッドとの恋愛は酷いものだったが、面白い。
まあ、中巻まで読んでしまった人は下巻も読むんだろうね。
お金も人生には大切だ。いつも生活費を気にしなくてはならないのは、ひどく屈辱的だよ。金を軽蔑する人間を、私は愚かだと思う。そんなのは偽善者か馬鹿者だ。金銭というものは、第六感みたいなもので、それがなければ、他の五感もうまく働かない。そこそこの収入がなければ、人生の半分の可能性とは縁が切れる。注意しておくべきことは、自分が稼ぐのが一シリングなら、一シリング以上遣ってはならぬということだ。(P78)
しかし、お金はただの道具であることを認識しないと人間性を失う。
お金を貯めるコツは、多分これ以上のことはないだろう。
多くの人は凡才なのだ。「自分の凡才を、もう手遅れになってから発見するほど残酷なことはない。発見して機嫌が悪くなるのも無理ないだろう?」(P80)
私もそうだろう。
分からない。以前は、恋とは、人の心をうっとりさせ、世の中のすべてを春のように思わせる恍惚感だと思っていた。至上の幸福感を味わえるものと思っていた。しかし今感じているのは、幸せではない。魂の飢えであり、苦痛に満ちた欲望であり、激しい苦悩であり、これまで味わったことのない気分だった。(P140)
恋愛のことは、本当に分からない。
想いの天秤は、いつも片方にかたよっている。「恋とは常にそういうものじゃないかな。一方に愛する者と、一方に愛される者がいるんじゃないかな」(P283)
両想いっていうのは、本当にあるものなのかなあ?
想いにも単位があって、時間や重さ、距離のように計れたとしたら…、それも怖すぎるか…。
関連
090709 結婚への拒否反応
[読書メモ] 人はなぜ恋に落ちるのか? ヘレン・フィッシャー
[読書メモ] 脳内恋愛のすすめ 本田透





