自分を裏切ることで、人は「箱」に入る‐自分の小さな「箱」から脱出する方法 
2008/09/07 Sun. 20:23 [edit]
アービンジャー インスティチュート, 金森 重樹, 冨永 星
大和書房 ( 2006-10-19 )
ISBN: 9784479791775
おすすめ度:
大和書房 ( 2006-10-19 )
ISBN: 9784479791775
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自分を裏切る行為
- 1 自分が他の人のためになすべきことだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
- 2 いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようなる。
- 3 周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
- 4 したがって、人は自分の感情に背いたときに、箱に入る。
- 5 ときが経つにつれ、いくつかの箱を自分の性格と見なすようになり、それを持ち歩くようなる。
- 6 自分が箱の中にいることによって、他の人たちも箱の中に入れてしまう。
- 7 箱の中いると、互い相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。
自分が他の人のためになすべきことだと感じたことに背く行動を、自分への裏切りと呼ぶ。
些細なことでも、自分がすべきと思ったことに反する行動を取ることがあります。
運動をしなくちゃいけない、ダイエットをしなくちゃいけない、勉強しなくちゃいけない、など。
すべきだと思うけれど、できないことがあります。
過去にすべきことがすべてできていたら、現在こんな状態ではなかったと思います。
それは、自分自身を裏切り続けた結果なのです。
いったん自分の感情に背くと、周りの世界を、自分への裏切りを正当化する視点から見るようなる。
自分自身が正しいと感じときは、注意が必要です。
なせなら、自分自身を正当化しているからです。
正当化するには、理由があります。その理由は言い訳ではありませんか?
そういうときに、自分自身を裏切っているのです。
周りの世界を自分を正当化する視点から見るようになると、現実を見る目がゆがめられる。
現実を客観的に見ることが大切です。
自分を正当化するには、世界をゆがめる必要があります。
「自分は正しいのに、世界が歪んでいるから」というのは、理由になりません。
世界を変える手間と自分を変える手間では、圧倒的に、自分を変える方が簡単で、有益です。
箱の中いると、互い相手を手ひどく扱い、互いに自分を正当化する。共謀して、互いに箱の中にいる口実を与えあう。
世界を歪んだまま見ていると、相手も歪んで見えてきます。
相手もあなたを歪んで見てしまいます。
お互いがお互いの歪みを助け合い、歪みが歪みを支え合っい、ますます歪んでいってしまいます。
なるべく、自分の感じた行動に従い、箱の外に長時間いられるように努力しましょう。
コミュニケーションの小手先の小細工を書いた本はたくさんあるけれど、本質を書いた本は少ない。
西欧の文化は、精神的な概念が苦手だから、『箱』というものをつくって説明したようです。
『箱』の話は分かりやすいけれど、知らない人に概念を説明するのは、やめた方が無難でしょう。
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