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セックスに縛られる‐[書評] 重力ピエロ 伊坂幸太郎  


081014

人間の欲望は、とどまるところを知らない

「人間の情欲を根絶するには、食べ物の制限や断食が必要である」

おそらく、食べ物を制限したり、断食したところで、人間の欲を根絶やしにすることはできないだろう。
そういったものは、甘いものやセックスと同じくらい、人間に短絡的な快感を与えてくれる。
人生を幸福な時間と、そうでない時間とに分けたとしたら、後者の方が圧倒的に多いだろう。
それは、80対20の法則にあてはまるのかもしれない。
いや、不幸があるから、幸福があるのか?


セックスのその後

セックスをしたところで、何も超越しないし、誰のことも支配できない。

中学生のころには、すごい憧れのあったセックスも、やってみればこんなものかという程度のもの。
たった数十秒のペニスの痙攣なんかに、人生を支配されたくはない。
セックスをすれば、童貞を卒業したことになるけれど、卒業したところで、何も変わることはなかった。
ただ、女の子もわりとエロいんだな、と思うだけで。
セックスが気持ち良いのは事実だけれど、セックスを目的にするのは間違っている。


見かけは重要だけれど、それだけでは薄っぺらい

「見かけで物事を信じることは大事なことではあるけれど、恥ずかしいことでもある」

見かけは重要であることは認める。
でも、それだけではないことも理解するべきだ。
見かけ以上に大切なことも、きっとある。
人間は、表面を取繕うのが得意だから、よくよく観察しなくては、騙される。
人間観察は、人生の基本的な楽しみでもある。


まとめ

「偉大な幻想だよ。ガンジーは魅力的だし、非暴力主義は偉大だけれど、人間の悪はそれを遥かに越える」

小説は、伊坂氏の作品だけあって、スタイリッシュで、展開が速い。
ガンジー、バタイユ、サド、ゴダールなどなど、実在の作品・人物が次々にでてくるので、興味の輪が広がります。
犯人・人間関係とかは、割とすぐにわかってしまうと思います。
しかしながら、犯人を捜すために、伊坂幸太郎の小説を読んでいるわけでもないので、問題はないはずです。
微妙に、黒澤、しゃべるカカシがでてくるあたりが、にくい。

重力ピエロ
伊坂 幸太郎
新潮社 ( 2006-06 )
ISBN: 9784101250236
おすすめ度:アマゾンおすすめ度



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