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[書評] 影踏み 横山秀夫  

影踏み
横山 秀夫
祥伝社 ( 2007-02 )
ISBN: 9784396333294
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

クライマーズ・ハイで有名になった作家さんだけれど、私としてはクライマーズ・ハイが一番面白くない作品だった。
もちろん個人的な趣味だけれど。
横山秀夫さんと言えば、警察ものと思うほど、警察ものが上手い。
警察ものが上手いということは、当然、反対の泥棒ものも上手いということになる。



女の事情なんかどうだっていい。俺はただ女のツラを見てみたいだけだ。人を焼き殺そうなんて考える女のツラをな。(P37 消息)

言葉の荒々しさが、横山氏の作品の特徴です。
まるで、仁侠映画を見たような高揚感があります。


真っ白な顔だった。目も鼻も口も少しも印象に残らない、表情もない、歳すらわからない、のっぺりとした、ただ白いだけの女の顔だった。(P60 消息)

白さ、自己の美にこだわりすぎる女。まるで妖怪のようだ。
白さ≒美しさというのは、そういう需要があるからなんだろうね。


<<うん! そうだよ。仕事のアガリでクリスマスプレゼント買っちゃまずいや。夢がぶっ壊れちゃうもんね>>

主人公・真壁がただのコソ泥ではなく、義賊であることを象徴する言葉。
人は義賊がすきだ。ねずみ小僧、ロビンフッド、ルパン三世、みんな愛される「コソ泥」ですよね。


「顔も姿形もそっくり。声も喋り方もすごく似てた-でも、まるっきり別の人」

双子を区別できる人は少ない。親戚でも無理なことは知っている。


「双子ってそんなに大切?」
「……別に大切なわけじゃない」

双子のもう一方に対する気持ちは、他の誰に対する気持ちとも異なっている。
友人でも、兄弟とも違う、何なんだろう?




総合評価:★★★★

泥棒ものもいいね。
プロにはプロの言い回しというものがある。どんな仕事でもその仕事独特な言葉の使い方というものがある。
そういう言葉、ドロケイであったりノビシであったり、色々な言葉がリアリティを与えてくれる。
主人公の真壁が双子なので、双子だともっと作品を楽しめる。
私はたまたま双子なので、けっこう楽しめた。


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