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[書評] 何をいまさら ナンシー関  


何をいまさら (角川文庫)
ナンシー関
角川書店 ( 1998-04 )
ISBN: 9784041986042
おすすめ度:アマゾンおすすめ度

ナンシー関のポジションを今は誰が埋めているのだろうか?
ちょっと思い浮かばない。
芸能事情に疎いので分からないが、きっと誰かが埋めているのだろう。
世の中とはそういう仕組みになっている。




私は「顔面至上主義」を謳う。見えるものしか見ない。しかし、目を皿のようにして見る。そして見破る。(P27)

「目を皿のようにして」は誰でもいえることだが、「見破る」はなかなか言えない。
外見だけで人はわからないと言うが、実際には分かる。
外見にその人の性格が良く出ていることが多い。
その人がどう見られてたいか、よく分かる。
ナンシー関がここまで見えるものにこだわるのは、自身の外見がコンプレックスになっていたのかもしれない。
お世辞にも、綺麗・かわいいとは言えない外見である。
そういう外見でありながらサラッとすごいことを書く。

女優みたいな容姿をした人がたくさんいる。しかし、そこで女優と素人を歴然と分けているのが「容姿の余力」だと思うのである。(P15)

この後に、鈴木保奈美はギリギリだという話が続く。ナンシーさん、さすがです。

相原勇は確信犯である。要約すれば“無邪気”ということに関して確信犯である。これほどいやらしいものがあるだろうか。(P18)

ようは、相原優が『ブリッコ』であると言う話なんだけど、ちょっと普段使っているブリッコとは違って、たぶん蒲魚に近い感覚だと思う。

今や善意だけで存在している寅さん。作る側は、そのありがたさをわかっているのだろうか。

こういう言葉に、テレビに対する厳しい面が見えてくる。
普通は受身でテレビを見ているが、ナンシーさんの場合は『超』能動的なのだ。
能動的にテレビを解釈している。コレは普通ではない。
まあ、普通の人が消しゴムのハンコをずっとやっているわけもないんだけどね。




総合評価★★★

普通にテレビを見ているときの違和感を的確な言葉で、うまく「あるあるネタ」に落とし込んでいる。
変な視点を他人と共感できるように文字化する。
こういう切り口勝負みないなことは、なかなか普通の人にはできない。
天才の部類に入ると思う。


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tag: 鈴木保奈美  相原勇  顔面至上主義 
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