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「悪魔のささやき」 加賀乙彦  

悪魔のささやき (集英社新書) 悪魔のささやき (集英社新書)
加賀 乙彦 (2006/08/12)
集英社

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人は意識と無意識の間の、ふわふわとした心理状態にあるときに、犯罪を犯したり、自殺をしようとしたり、扇動されて一斉に同じ行動に走ってしまったりする。その実行への後押しをするのが、「自分ではない者の意志」のような力、すなわち「悪魔のささやき」である―。

都合のいいように悪魔を使ってんじゃねーよ、というのが第一の感想ではあるけれど、悪魔にささやかれたという状況も確かにあるのかもしれない。
ナチ党を支持した当時のドイツも、戦争へと突き進んだ当時の日本も、おそらく、イラク戦争を支持した当時のアメリカ人も悪魔にささやかれたのかもしれない。


普通に考えれば(リスクとベネフィットを天秤にかければという意味だけれど)、日本がアメリカと戦争を行って勝てる見込みなんていうものは、第二次世界大戦当時もなかっただろう。
しかしながら、戦争を始めてしまったわけで、そういう集団的「雰囲気」を悪魔にたとえるのなら、説得力のある話である。
集団になると、人は考えることを止める。特に、わたしも含めて日本人は、集団への帰属意識がつよいからね。


でも、個人にもコレを適応してしまっては、まずいのではないかと思う。確かに、異邦人のような不条理殺人もあるのかもしれないけれど、これと「悪魔のささやき」とは別だと思う。
そもそも、個人的な犯罪と「雰囲気」は関係がない。
「悪魔にささやかれました」では、不条理すぎるだろ。


本の内容としては、「悪魔」というものにスポットを当てながらも、その周りをぴょんぴょん飛び跳ねている感じ。論理的に飛躍しているところが多い。たぶん、マインドマップを書いたら、つながらないと思う。
評価といしては、B-。
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category: 読書メモ

tag: 悪魔  異邦人  マインドマップ 
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