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サッカー監督という仕事  

サッカー監督という仕事 サッカー監督という仕事
湯浅 健二 (2000/04)
新潮社
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彼がJリーグでプレーしていた頃、注目されたのは、ボールをもったときの魅惑的なプレーだけ。ボールがないところでのプレーが話題にのぼることはなかった。左サイドでボールがプレーされているのに、五〇メートルも離れた右サイドから、全力で相手ゴール前の「決定的スペース」へ走り込む、そんな「美しいフリーランニング」に、誰も注目しなかった。



『彼』とは当時、鹿島アントラーズでプレーしていたレオナルドです。レオナルドのプレーは確かに華麗で、美しい。そんな彼でも、何度も何度も「無駄走り」を繰り返していた、という美談です。


わたしは、生まれ変わったらサッカーの監督になろうと思うくらいサッカーが好きです(サッカー選手というのは少しおこがましい気がします)。だから、戦術論も大好きです。


サッカーは走らなければ始まらないスポーツで、スペースへ走り込むことによって試合に動きがでてきます。足元だけのパスだったらいっこうにボールが前に進みませんよね。最近、オシムの影響で「走る」ということが注目されているのでうれしいかぎりです。


ただ、「走る」ということにももちろん質ということがあって、最近おこなわれた日本代表の試合を観ても、レベルとしては低いです。特に守備におけるプレスのときの「走り」はまったくといっていいほど連動していませんでした。『寄せ集めの代表』という感じでした。


守備における連携的な走りは、やはりクラブの方が美しいです。どんな強豪国でもそれは変わりありません。先日のチャンピオンズリーグ準決勝でのACミランの守備は、本当に美しく、守備であるにもかかわらす見惚れてしまいました。


ああいった守備はいくら伝統のあるイタリア代表ですら無理でしょう。やはり、代表は『寄せ集め』なのです。


代表の持ち味は、キラ星のごとく集まったタレントの個人的スキルにあると思います。日本代表で言えば、中村(憲)のまるで俯瞰図で見ているかのような適格なパス、遠藤の生み出す独特なテンポ、高原の動き出し、駒野の綺麗なクロス、中沢のパワフルなディフェンス…、などでしょう。


しかしながら、これら『個人技』を十分に発揮するためには、その周りが走らなくてはなりません。パサーがいたらレシーバーが必要なのです。パサーだけではパスを送れないのです。


だから、走り続けることが重要なのです(努力し続けることが大切なのです)。サッカーのプレーからこんな単純で美しいメッセージがガンガン伝わってくるようになったら、日本のサッカーも『本物』という気もします。
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